企業の財務報告や内部統制報告書に信頼性を持たせるためには、その企業の経営活動を正しく理解することが大切であり、特にIT領域では監査法人に組織的なITリテラシーが求められます。最近では、社会全体が急速にデジタル化しているため、監査業界でもテクノロジーを活用することがますます重要になっています。しかし、監査法人が独自のデジタル監査ツールを開発することは予算や時間、専門知識などで困難を伴います。
そのような状況の中で、私たちAud×IT（オーディット）は、監査法人が「今」必要としているITおよびデジタルサービスを提供することを目指しています。
私たちの目標は、サービス提供を通じて監査業界全体のデジタル化に貢献し、監査の社会的意義を高めることです。監査は企業の健全性を保つための重要な手段であり、その社会的意義を最大限に引き出すために、デジタル化の力を十分に活用していきます。新たな時代における監査業界の未来を切り拓くために、デジタル化による変革をリードしていくことが私たちの使命と考えております。
代表取締役COO（最高執行責任者） 岩崎俊也
ビジネスや社会のデジタル化が進み、内部統制監査や財務諸表監査におけるIT監査の重要性は以前より格段に上がっています。一方で、それぞれの企業や監査法人の監査現場では、高まるIT監査の需要に応えるだけの人員を安定的に確保できないのが現状であると考えています。
私たちAud×IT（オーディット）は、監査（Audit）とデジタル（IT）をキーワードとして幅広く人材の集まるプラットフォームとなることで、中堅・中小監査法人や中堅企業・地方中核企業に、適切な品質・量のIT監査リソースを提供することを目指します。
監査法人にてIT専門家として活躍してきた人材をはじめ、私たちのサービスに携わる幅広い人材が、監査（Audit）デジタル（IT）をキーワードに掛け合わされることにより、新しい付加価値が生まれると信じています。
執行役員CIA（Chief IT Auditor） 喜田博昭
監査業務におけるIT専門家の役割は広範かつ高度で、経験のない方がフレームワークを駆使して企業の財務報告上のITリスクを包括的に把握し、そのうえでリスク対応手続をとるということは困難を伴います。一方で、IT専門家の監査法人における立ち位置は微妙な位置づけと言わざるを得ません。DXアドバイザリーやサイバーリスク対応など、財務諸表監査よりも高いレートで提供できるクライアントサービスがある場合はそちらが優先されがちであったり、中小事務所では監査法人全体を見渡してIT専門家が1名しかいないといった状況など、監査におけるIT専門家としてのキャリアを考えたときに、周囲と知見や経験、悩みを共有しながら切磋琢磨する機会は限られます。
私たちは、監査業界においてますます重要性が高まっているにもかかわらず、確固たるキャリア形成や人材育成が困難なIT専門家という職業に対し、一定以上の規模を備えるIT専門家集団となることで、IT専門家のキャリアと育成のプラットフォームになることを目指します。単に買っていただけるサービスを提供するということにとどまらず、IT専門家という職業の維持発展に資する人材輩出企業であることが、監査業界に我々が貢献し、資本市場の発展に寄与するものであると信じています。
代表取締役CEO（最高経営責任者） 矢部 誠